300年に1度起こる死食などについての考察―――
600年前・300年前にも起こったのは知られているハズ。
ユリアンの妹を含めた殆どの生命が、3回目の死食で失われたのは良く知られています。
そこで疑問なのが、“何故、死食が起きる年に子供を産むのか!?”と言うことです。
何の月何日に起こるか等、詳細は分からないかもしれませんが、起こると思われる年は分かるはずです。
その年さえ我慢(?)すれば、産まれてきた子供が死ぬ悲しみは回避出来ると思います。
その年に生まれた新しい命が宿命の子を除いて失われる。 ≪ その年に ≫と言う所が肝心ですね。
死食が起こった年、(過去2回においては)唯一1人のみが生き残り、魔王・聖王となりました。
今回の場合、宿命の子が2人(サラと少年)であったこ事がロマサガ3のポイントな訳ですが。
そこでまた疑問。
疑問1:サラが宿命の子(死食の年に生まれた)と言う事は、どれだけの人が知っていたのか?
疑問2:もし、人間の新しい命が≪ 1つも ≫産まれなかった場合、宿命の子はモンスターの新生児(?)がなるのでしょうか?
疑問3:象(アニキ)は15年前(?)腐海で少年を拾ったと言う話が聞けますが、少年はなぜ腐海に(捨てられて)いたのか?
疑問4:少年は何故、東の格好をしているのか。ゾウがゾウであるのに関係しているのか?
疑問5:練磨の書では、サラと少年が双子説を唱えていますが、だとしたらエレンとサラ&少年は実の兄弟なのでしょうか?
もしくは、サラはエレンの実の妹ではないのでしょうか?(血が繋がっていない?)
疑問1について。
少なくともエレンとその家族は知っていたと思います。
OPでも、エレンはやたらとサラに構います。『 あんたはココにいなさい 』でしたか?詳しくは覚えてませんが。
エレンが自分を鍛えてきたのも、サラが死食の年に産まれたことを知っており、サラを危険な目に遭わせないようにでしょう。
攻略本にも、サラをその手で守ってきたとあります。最初から勝気な女の子だったんでしょうか?
私はやはり、妹のサラを守る為に自分を鍛えてきたのだと思います。
加えてラスボス戦直前、エレンはこんな感じのセリフを言います『サラは私の妹。ただそれだけの子よ。』
サラがアビスゲートに飲み込まれる時に居なくても、多分こう言うのでしょう(私はずっと連れているので知りませんが)
最初から知っていたからこそ、このセリフがいえるのだと思います。
頑なに自分の妹が宿命の子と思いたくないと言うよりは、サラにこんな宿命を背負わせたくないのでしょう。
サラが死食の年に産まれた事を、ユリアンやトーマス他は知らなかった可能性は充分にありますね。
自分の村で宿命の子が産まれたとあっては、サラ(及び、エレン達家族)が迫害・追放される可能性だって考えられる訳ですし。
シノンが本当に良い村で、知っていながら普通に接していた可能性だってもちろんあります。
こちらの方が、個人的には嬉しいですけどね。
3回目の死食で産まれるのが聖王か魔王か、皆が不安がっている訳ですから、下手に言えなかったと思います。
多分、エレン達家族だけが知っていたのではないでしょうか? と言う結論が私の中にはあります。
疑問2について。
これは、上に書いた≪ 自分の子が死食で死ぬ悲しみを避ける為に、その年だけ子を産まないようにした場合 ≫ですね。
宿命の子が誕生する事は不可避だとは思います。子(新しい命)が産まれるのは人だけではありませんし。
ただ、もしこうした場合、人の子が宿命の子とはなりえない(人間の新生児がいない)訳ですから、どうなるのでしょう?
その場合、新しい命と言えば“ モンスター ” ・ “ その他、普通の動物・微生物 ” ・ “ 植物?(笑) ”でしょうか。
ちゃんとした意思が無い生命が宿命の子だった場合、世の中はどうなっていたのでしょう?
この中で、普通にゲーム中で言う『 宿命の子 』の役割(?)を果たせる命はモンスターだけな気がします。
モンスターが聖王になるとは思えませんし、新たな王『 神王 』となりうるのでしょうか?
まさか、モンスターが宿命の子になるのを防ぐ為に人は子を産むのでしょうか?一種の賭けですね。
だとしたら、かなり辛い世界になります。一種の“いけにえ”として子を産む訳ですから。
ユリアンは死食の後にシノンに移住したとあり、エレン・サラはシノン開拓民の子です。
シノンの村で正確な死食の年が分からない為にサラが産まれた、と言う仮説も私の中では消えてしまいました。
ユリアンはシノンに移住する前に妹を亡くしている(=他の場所でも死食の年に子が産まれている)
ただ、生贄になってしまう位なら産まない方がいいと思う人が殆どだと思います。
そうすると、この設定(死食は3回目なのに99%死ぬと分かっている子供を産んだ)は少なからず疑問が残りますね。
知っているなら産まないようにすればいいと思うはずですから。
疑問3について。
まず補足ですが、この情報は≪ ラシュクータで寝ているアニキの前の部屋にいる象 ≫から聞けます。仲間になる方の象ですね。
簡単に書くと『 15年前、アニキは腐海の廃墟で子供を拾ってきた。(中略と言うか忘れ)…それ以来アニキは眠ったままだ 』
みたいな感じですね。確認したら修正します。
まず、少年の産みの親が自分の子が宿命の子と知って、魔王になるのを恐れて捨てたと思います。
少年の親がどんな人で、どこの産まれ・どこに住んでいるか等は分かりません。
が、わざわざ死の砂漠を越えてまで捨てに来るとは考え難いので、東よりの人なのでしょう。
腐海の廃墟に捨てた辺り、誰かに拾ってもらいたかったと言う考えは感じられませんね。
酷な書き方かもしれませんが、自分で殺す事は出来ず(母なら自分で産んだ情などもあるでしょう)、かと言って育てるのも不安、
誰かに育ててもらって、魔王になられても育てた人、及び、その他多くの人々に迷惑がかかる。
殺したくはないが、生きていられても困った事になりかねない・・・・・・だから毒だらけの腐海の廃墟に捨ててきたのではないでしょうか。
この場合、サラと少年の双子説は有り得ないと考えられますね。シノンにいるエレン・サラの親が腐海に行くのか?
もし双子の場合、少年だけ捨ててサラだけ育てるのは変に思われます。下に書く練磨の書の双子説は私には納得がいきません。
一応、1年の内に2人産まれる可能性はありますが。(現在の暦の場合、1月と12月とか)
疑問4について。
多分、拾われたあとにそのまま東(恐らくラシュクータ)で育てられたからなのでしょう。
そして、サラ以外が主人公の時に『 ボクに構わないで!! 』と言っているのは、自分を育てたラシュクータの人達が、
自分を育てたせいで、呪われて象になってしまった。・・・からではないでしょうか。かなり憶測入ってますが。
ラスボス戦にゾウを連れて行くと『 こいつを倒すと人間に戻るのか?ゾウのままか? 』と言います。
ここから、ゾウの呪いの元は≪ 破壊するもの(死の星?) ≫辺りなのではないでしょうか。
少年は、『ボクらの宿星は死の星』だとか言うようです(詳しくは覚えていませんが)。
サラを育てたエレン達家族が何事も無かったのは、宿星が死の星でも、力が創造に傾いてから?
そして少年は破壊の方に傾いていた為に、何かしらの影響でゾウ一族が呪われてしまった。
ラストでは、創造と破壊と言う≪ 相反する力 ≫が、アビス(死の星にあると言う説が練磨にはある)と言う、
最も宿命の子の宿星『 死の星 』の影響を受けやすい所に集まってしまった為に、破壊するものが具現化してしまった。
だから、サラを主人公にした時は、ラストまで特に何事も起こらない(私はサラ編を未プレイですが、ラストは見ています。)。
少年を連れてアビスに行った時、サラは『私がここで死ねば300年は平穏な日が続くのに・・・』とみたいな感じの事を言います。
やはり、アビスに宿命の子が2人集まった事が、破壊するものの出現条件だったようです。
ゾウが、元々ゾウだったとか元は人間だったとか、色々考えているとか何も考えていないとか、様々な事を言っているのは
もう人間には戻れそうに無いので人間だった事は忘れたい人と、今の姿がゾウであっても昔は人間だったと知ってもらいたい人、
人生(ゾウ生?)について何も考えたくない人と、やっぱり昔の事などを考えてしまう人がいるからではないでしょうか?
疑問5について。
これはASPECT出版の『 ロマサガ3 練磨の書 』のラスト・宿命の子の謎に書いてある説です。
一部抜き出させていただくと、
≪ 通常1人のみ生き残るはずの宿命の子が双子だった事が今回の大きなポイント 。そう、サラと少年は双子なのだ。≫
とあります。
この説はロマサガ3の開発スタッフからから得た情報なのでしょうか、それとも独自に考えた説なのでしょうか。
ここでは、サラと少年が双子と断定されています。確かに宿命の子はサラと少年の2人でしょう。
だからこそ、破壊と創造と言う2つの力を持ち得たと言うのも分かります。が、双子かどうかは明らかにされていません。
敵データ等は協力があったかもしれませんが、開発スタッフから聞いたと言う事は書かれていません。
『 ロマサガ3講座 』の中の『 研究室 』に≪ 研究してみました ≫と書いてあります。
なぜここで断定が出来るのでしょうか(話が逸れていますが)。推定として表記して欲しいですね(笑)
上にも書いた通り、少年が腐海に捨てられていた時点で双子の可能性は極めて低くなります。
万が一サラが拾い子だとしたら、どこで拾ったのでしょうか。少年は腐海にいました。
西の人間が東に行く(東でサラを拾う)事はまず考えられませんし、東の人が西に行く事はなお更でしょう。
ツィーリン・バイメイニャンが東から人がきた事には大変驚いています。と言うか、西にも本当に人がいた事にでしょうか。
ここからして、東で少年を捨ててサラを西に捨てる事は、ほぼ考えられません。
サラ編でのみ少年が早期に仲間になるのは、お互い(特に少年が)何かを感じたのでしょう。
ここまで考えてくると、サラは少年と双子(兄弟)ではなく、エレンと実の姉妹だろうと私は思います。
双子は他にもいたでしょうし、双子の両方が宿命の子になる確率の方が圧倒的に低い気がします。
最も、宿命の子が2人という時点で異常なのでしょうが、過去に2回しか死食が無い以上、何とも言えません。
これら、以上の事を総合して個人的な考えをまとめてみますと(一部は上記の考察と変わっています)、
過去に死食が起こった時に新しい命が、1つを残して死に絶えると言う事を知っていながら人が子を産むのは、
モンスターも宿命の子となりえる為であり、モンスターが高確率で魔王となる事を防ぐ為であると考えないと、
死食の年に新生児を産む理由が説明出来なくなってしまう。
最初の死食の宿命の子はモンスターであった為に魔王となり、混乱を招いた。
2回目の死食では宿命の子が人間であった為に聖王となり、世界を平定した。
そして今回、死食が起こった後も、どちらの子が宿命の子となったか多くの人が知らない為に恐怖に怯えている。
サラが宿命の子であるのに隠していると思われるのは、
≪ 宿命の子と分かっていても、普通の子として育てたいと言う家族の願いがある。 ≫
からではないでしょうか。そして、少年が捨てられてしまったのは
≪ 何かとアビスの影響を受けやすい東で産まれた為に、本人が意図せずとも周囲に悪影響が及んでしまった。 ≫
つまり、上行の出来事の為に、人の子でありながらアビスの影響により魔王になるのでは?と言う不安が産まれ、
母親(だろうか?)が葛藤の末に、上にも書いた≪ 死んで欲しくは無いが、生きて魔王になっても困る ≫為に腐海に捨てた。
・・・のではないのでしょうか。かなり強引ですが(汗)
少なくとも西の人間の殆どは、アビスゲートの状況について知らず、モンスターが多少なりともいても、
宿命にとらわれず、このまま平穏に暮らして行きたいと思っているのでしょう(特にカーソン一家)。
旅立った彼らが、なぜアビスゲートを封じるかについては、この場合エレン・サラ・ミカエルは抵抗無く納得出来ます。
ユリアンはその正義感、もしくは妹を亡くした故とも取れますが、良く分かりませんね(笑)
なにぶん、4時間位で考えて書いた文ですので矛盾が生じているかもしれません。
これから先、この考察文を加筆・修正することもあると思います。
2003年5月現在、これを書いてから1年弱の間に何人かの方からメールを頂きました。
皆さん自分なりの仮説を持って見えて、読ませて頂くたびに新たな仮説なども浮かんできたりしました。
しかし、久しくロマ3をやっていない&サラを主人公にしてプレイしていないので、今の私には奥まで突っ込んだ仮説が立てられそうにありません。
意見などを頂いても自分(私)なりに納得がいく返事等が出来ないと思います。
返事はいらないから、自分の立てた仮説を誰かに読んでみて欲しい。
などでしたら、メールを送って下さっても構いません。
頂いたメールにはほぼ間違いなく返事を致します(極稀に忙しい日が続いて、忘れかねない時があります)。
ただその場合、どのような内容のメールになるかは、今の私には分かりません。
この考察は『ロマサガ3に100の突っ込み』の一部として作ったので、消したりはせず現状維持しておきます。
スクウェア内でも纏められていないこの設定。
既存の設定から外れていなければ、どのような仮説でも間違いではないと思います。
自分の常識で考えたものが、相手にとっては常識ではないと言った違いもありますしね。
また、ロマサガ3を、サラ編をプレイした後にストーリー考察を再開できたらと思います。
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